3週間で豪邸を任意売却した割り切り。
ある日、宮城県仙台市に単身赴任し、その後に家族を宮城県に呼び寄せて一戸建て住宅を購入したという友人から電話がありました。
いまから3年ほど前の話になりますが、東京に住んで本社に勤務していた彼は、その才能を買われて宮城県仙台市にある営業拠点の支店長となったのです。
彼はほんとうに活気があってエネルギーに満ち溢れ、部下の信望も厚くて何でもできる男でした。
ITインフラを専門に手掛ける会社で、たとえばそれは、「宮城県内の老朽化した電気や水道などのインフラ設備をITシステムに置き換えていく」といった業務です。
それで支社長に昇格した1年後に住宅ローンを組み、200坪の土地を買ってマイホームを建てたのです。
建築を任せたのは宮城県内でも5本の指に入るという建築施工会社で、林業から住宅供給までを一貫して行う会社でした。
もちろん注文住宅で、その出来栄えは造園プランからインテリアまで素晴らしいものでした。
できたばかりの家に招かれた当時は、豪勢な食卓を囲んで、不動産購入(土地)の裏話から価格交渉のテクニック、誰も経験したことがないだろうという、山林での原木買い付けの話などを、地元の焼酎をご馳走になりながら、長時間聞かされたのを覚えています。
そんな彼がある日突然、その豪邸を任意売却したというのです。
任意売却の理由などは詳しく教えてくれませんでしたが、宮城県が実施していたITインフラ事業の入札に2回失敗したのをきっかけに支店長の座を下ろされ、その後1年して支社の縮小が決まったということでした。
豪邸の売却を決めてから任意売却成立まではわずかに3週間というスピードだったそうです。
行動派の彼は奥さんの同意を取り付けたあと、すぐに任意売却の手続きに入ったと言います。
いまはサバサバしたものです。早めの相談と実行が鍵だと思いました。
事案例:任意売却 | 横浜の弁護士による不動産トラブル相談
同じ任意売却でもこんな割り切りがあるのかと感心させられました。
Categorised as: 任意売却の事例
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